PART(1)
家具のお手入れの基本原則
美しい堅木の家具に囲まれて生活するのは大変素晴らしいことです。使い込むうちに美しさが増し、年月を経るごとにしぶい美しさが増してきます。
しかしながら、最高級の木材をずっと美しく保ち、損傷や乾燥し過ぎから守る為には十分な注意と配慮が必要なのです。
あなたの大切な最高級木製家具のお手入れの基本的なルールは次の通りです。
- 絶対に家具を火や熱源の近くに置いたり、よく開け放すドアや窓の近くに置かないこと。
- 部屋を乾燥させ過ぎたり、暖房の温度を上げ過ぎたり、逆に高い湿度の状態にしないこと。
室温を上げ過ぎると、家具の木材に自然に含まれている天然のオイルが蒸発してしまい、木材の表面にヒビ割れや裂け目を作ってしまいます。
湿度が高すぎると、木材が“汗をかき”表面が膨れる原因になります。
- 強い直射日光のあたる場所に家具を置かないこと。強い直射日光に長い間さらされると表面の仕上げが色あせするだけでなく、裂け目ができることがあります。
- グラスやビンやコップによる“輪じみ”を作らない為に、かならずコースターを使用すること。
- スリ傷やへこみを付けないために、テーブルランプや、灰皿、飾り物の底面にフェルトを貼ること。
この5つの基本原則を守ることで、あなたの大切な家具を保護し美しさを増すことが可能になります。ずっとその家具を楽しむことが出来るだけでなく、家具を守り、あなたの家具の値打ちを高めてくれるのです。