高級木材家具の手入れのチェックリスト(応急処置方法)・トラブル シューティング(4)
は行(2)
火ぶくれ(ぶつぶつになった化粧箱)
安全剃刀の刃でぶつぶつになった火ぶくれの部分を木目に沿って切れ目をいれます。(安全剃刀の刃は薄い両刃のものをお使い下さい。)次に、湿らせた布をその部分に置き柔らかくします。
剃刀の刃を使い木用接着剤をその切れ目から化粧板の下の部分に入れ込みます。その際、切れ目の下の片方にだけまず接着剤を入れ込み、その後もう片方に接着剤を入れ込む様にするとうまくできます。次に、接着剤が乾燥するまで、上におもしか締め金具(クランプ)で固定して下さい。その後、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて完成です。 (必要に応じて火ぶくれの部分を再仕上げしてください。)
プラスチックのパッドの跡がついた場合
ランプやオブジェの下にプラスチックのパッド(下敷)を置いていると、プラスチックに含まれる硫化物によって最高級の仕上げをしている家具を傷め、跡がついてしまうことがあります。この場合は「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨き、フェルトをパッドと同じ大きさに切って、パッドの下に敷き、直接、プラスチックのパッドが家具と触れない様にしてやれば防げます。
“へこみ”
「へこみ」は木の繊維が曲げられ圧縮された状態です。 テレピン油でその部分を拭き、表面のワックス分や油を取り去り、水分がその部分に入り易くしてやります。次に、濡れた布を、「へこみ」の部分に乗せて、木の繊維を柔らかくさせます。 水分が蒸発するので、布が乾き始めたら綺麗な水を布に染み込ませ、「へこみ」の上に乗せます。数時間経過したら、こんどは湿らせた布の上から、アイロン(温かい手で触れる程度の熱さに調整。 絶対に熱いのはダメです。)を乗せて、「へこみ」が上がってくるのを待ちます。温かいアイロンを湿った布の上に乗せるのは、温度と湿度で木の繊維の「へこみ」を戻すためです。その後で「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。(もし、「へこみ」が深い場合は、木の繊維が破損してしまっています。この場合も、この方法で損傷を軽減することが出来ます。)
“べとつき”
家具磨きや家具用ツヤ出しワックスを使用すると、高級木材家具の表面にべとべとした被膜を形成し、ホコリがつきやすくなり、大切な家具の輝きをそこなうことになってしまいますが、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を使用すると、この様なベトベトした被膜を取り去り、 ホコリがつきにくくなります。
ペンキがついてしまった場合
直ちに拭き取って下さい。 それでも、 完全に取れない時は、 少量のテレピン油を布につけて、素早く拭き取って下さい。その後、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
ホコリ
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」は木製家具の深部まで綺麗にしますので、当然表面のホコリも取り去ります。「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨くことで、輝きのある保護被膜を形成しますので、ホコリの付着をシャットアウトします。
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨く時は、 かならず綺麗な布を3枚用意し、一枚は「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を塗り伸ばすのに使い、次の一枚はすり込み・拭き取り用、最後の一枚は乾拭き用にと使い分けて下さい。
ま行
マニキュアをこぼしてしまった場合
直ちに拭き取りますが、 マニキュアを擦り込まない様に注意が必要。 もし、乾いてしまったら、柔らかい布に除光液を少量付け、直ちにマニキュアを布に吸い取って下さい。その後で、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
磨き“むら”
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を薄く塗り伸ばし、 新しい布で拭き取り、こすって磨くことで、磨き“むら”が出来るのを防いでくれます。表面積の大きな家具の場合には、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を全体に塗り伸ばし磨いて仕上げ、次々に磨いていくことが大切です。
水洗い
年に一度位は家具を湿らせた布で拭きたいと思われるかも知れませんが、 何かをこぼした場合の応急処置以外には、絶対に洗剤や水で湿らせた布で家具を拭かないで下さい。
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」には、汚れを取って家具を綺麗にする効果もありますので、湿らせた布で拭く必要はまったくありません。
“水しみ”が出来た場合
水をこぼした場合には、直ちに乾いた綺麗な布で拭き取って下さい。 次に、新しい乾いた布で木目に沿って磨いて下さい。
「水しみ」の面積が大きい場合には、吸い取り紙を湿った部分に敷き、手で触れられる程度に暖めたアイロンを10秒位乗せ、「水しみ」が消えるまでこれを繰り返して下さい。又は、乾燥した後乾いたアメリカンたわしで軽くこすり「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を付けて磨いて下さい。また、完全に乾燥した後に「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」で磨くことで白い「水しみ」を取ることも可能です。
ミルクをこぼしてしまった場合
直ちに湿らせた布で良く拭き取ります。 もし、拭き取っても 白い「しみ」が残っている場合とか、後で白い「しみ」が出てきた場合には、湿らせた布で強くこすった後、乾いた布で強く磨き、その後で「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を木目に沿って擦り込みながら磨いて下さい。
や行
焼け焦げ
乾いたスチールウール(アメリカンたわし)で焼けこげた 部分をあまり力をいれないで、やさしくこすります。次に、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を布につけて木目の方向にこすります。もし、表面が深く焼け焦げている場合には、専門家に頼んで再仕上げをしてもらう必要があります。