高級木材家具の手入れのチェックリスト(応急処置方法)・トラブル シューティング(2)
あ行
熱いものでできた “しみ”(白い輪ジミ)
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を付けて木目の方向にこすって磨くことで、熱い物で出来た“しみ”が取れます。この場合でも「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を多くつけ過ぎない様にしてください。
でも、熱い料理には、いつも必ずテーブルパッドを敷く様にしてください。カップに入れた熱い飲み物も必ずコースターや下皿を使うようにしてください。そうすれば、熱による“しみ”は出来ません。
もし、この“しみ”が深く取れないようでしたら、「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」の使用を御勧めします。その後で、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いてください。
「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」で磨くと木製家具についた白い輪染みを取ることが出来ます。高価な再塗装をしないでも済むので、大変経済的です。この製品は多くのホテルで白い輪染みを取るのに使用されています。詳しくは「木製家具についた白い輪染みを取る方法」を参照ください。
油
合成洗剤ではなく、マイルドな石鹸をぬるま湯に溶かしたものを柔らかな綿の布に染み込ませてから、かたく絞った布で木目の方向に表面をこすり、油を取ります。その後で、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
油の被膜が出来てしまった場合
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」は木材の深い部分まで浸透し油の被膜が出来るのを防いでくれます。
合成洗剤ではなく、マイルドな石鹸をぬるま湯に溶かしたものを柔らかな綿の布に染み込ませてから、かたく絞った布で木目の方向に表面をこすり、油を取ります。その後で、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
大切な高級木材家具の手入れには、油の被膜が出来てしまう油性の家具磨きや、シリコンを含む家具磨きやツヤ出し剤を使わないことです。
シリコンを含む家具磨きやツヤ出し剤、油性の家具磨きは、簡単に綺麗になった様に見えますが、一時的なもので、シリコン剤は表面にシリコンの被膜を作り、使っているうちに、表面が白っぽくなって高級木材家具を台無しにしてしまいます。
また、油性の家具磨きは表面に油を塗って油の光沢で一時的に綺麗に家具を見せますが、油の浸透性が良いわけではないので、ほんの表面だけの光沢を出すだけで、すぐに揮発してしまいますので、御勧めできません。
アルコールの“しみ”
アンモニア液と亜麻仁油をかすかに湿る程度布につけて“しみの部分”をこすります。もし、それでも取れない深い“しみ”の場合は、「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」の使用を御勧めします。どちらの場合も、その後で「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」をつけて磨き、高級木材家具独特の輝きを保ってください。
インクの“しみ”
インクが木の繊維の中まで染み込んでいなければ、インクの“しみ”は取れます。
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を布に付けてたたく様に“しみ”を取るか、濡らした布でたたく様にすれば取れます。この時は、絶対に、こすらないこと。こすると、木の繊維の中にインクが染み込んでしまいます。
この方法でも、インクの“しみ”が取れない場合には、「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」の使用を御勧めします。その後で「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
液体をこぼしてしまった場合
直ちに綺麗な湿らせた布で拭き取り、乾いたきれいな布で拭いて水分を良く取り「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」を乾いた綺麗な布に少量つけて磨いて下さい。
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨くのを数回繰り返しても、“しみ”が取れない場合には、「アンクルビル・オールメタルポリッシュ」の使用を御勧めします。こすった後、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いて下さい。
か行(1)
輝きが不自然な場合
ほとんどのシリコン含有の家具磨きや、いわゆる“レモン・オイル”や“オレンジ・オイル”を称している家具磨きは、不自然なもろい表面を不自然な硬い輝きに仕上げてしまいます。レモンとかオレンジの皮脂を主成分としていますから環境にやさしい製品として宣伝されているので、とても木製家具に良い商品のように思われがちですが、日本で家具の塗装に使われるウレタンなどの塗装面に悪影響を与えますので、良い家具には使用を避けた方が懸命です。
もし、この様な家具磨きを使用している場合は、ただちに使用を中止して「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨くようにすると、自然な高級木材独特の柔らかな輝きが取り戻せます。
家具磨き・ツヤ出し剤の使い過ぎで膜が出来てしまった場合
通常の家具磨き剤やツヤ出し剤を使うと、べとべとした被膜が家具の表面に出来てしまい、せっかくの高級木材家具が台無しになってしまいます。この様な被膜を作らないためには、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」けを使用することです。
また、この様な膜が出来てしまった後でも、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」は、木材の深いところまで浸透し、以前に御使いになっていた家具磨きやツヤ出し剤の悪い成分を深部から浮き出させ、綺麗にし、被膜を取る効果があります。使用方法を良く読み、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いてください。
家具を磨く際の注意点
家具を磨く際には、必ず直前に乾拭きをしてホコリを取ってから行うようにしてください。ホコリには細かな石英等の硬い砂が含まれていますので、ホコリを取ってから磨かないと、大切な家具に傷を付けてしまいます。その後で、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨きますと、高級木材家具は本来の柔らかな輝きを長く保ってくれます。
ガムが家具について巧く取れない
氷を「ガム」の付いた部分に当てて冷やすと「ガム」が取れやすくなります。刃が鋭くないテーブルナイフの刃でかきとって下さい。次に四塩化炭素(CARBON TETRACHLORIDE)を少量布に付け、その部分をやさしくこすり完全にガムを取り去ります。その後「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」で磨いてください。
乾拭き
硬い繊維を取り除いた綺麗で柔らかな布で、毎日乾拭きをすることが大切です。
乾拭きをしないと、室内の空気に含まれる油分や煙などが家具に付着して薄い膜を形成し、大切な高級木材家具の輝きがにぶくなって、くすんでしまいます。
乾拭きは、毎日、軽くすることが大切です。
ホコリが付いたまま放置した状態で磨くと、硬いホコリで仕上げの表面に細かなスリ傷を付けてしまうことになります。
傷(小さな浅い傷の場合)
「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」は、軽微な浅い傷程度でしたら目立たなくしてくれます。
もし、傷が表面の仕上げ部分よりも深い場合には、市販の再仕上げ剤や、ワックスの傷隠しやオイル系の木材染料剤を使用して下さい。
傷(深い傷の場合)
安全剃刀の刃で、破損し浮いた部分を、少しずつ注意深く削ります。 その後ナフタ油を付けた布で拭き4/O スチールウール(アメリカたわし)で 削った表面を滑らかにした後、再度ナフタ油で綺麗に拭いてください。
シュラック スティック (ワニスの原料の Lac を溶解して薄板状に固めたもの)か、木材充填剤を使ってへこみを埋め、その後一番細かなサンドペーパーで注意深く埋めた部分をこすり、平らにします。
埋めた部分を他の部分と同じ色にする為に、オイル系の木材染料剤を使い、サンドペーパーでなめらかにした後、「アンクルビル・ヴァーナックス・ファーニチャークリーム」をつけた布で磨き仕上げます。